RevelAppの更なる応用性

2025/10/28

コラム

本記事は以下の転載記事です。
https://note.com/takashikondo/n/nc09ffb508b61

どうも、テクノロジーと福祉をつなぐ近藤貴司です。

めっきり寒くなってきましたね。収録している今日は11月5日。先週は風邪でダウンしてたんですがようやく復活し、3連休明けからロケットスタートという感じです。皆さんはどんな連休を過ごしましたか？僕は…まあ、いつも通り仕事漬けだったので相変わらずの切り替えの下手さを痛感してます（笑）。

さて、今回は「RevelAppって何？」シリーズの3回目。1回目と2回目で、サービスの発足背景や初期の取り組みについて話しましたが、今日は「RevelAppが福祉業界にどんな化学反応を起こしていくのか」についてお話ししていきたいと思います。

音声で楽しみたい方はこちらから

• Youtube：https://youtu.be/RGTdSnknxaE
• stand.fm：https://stand.fm/episodes/672dfcee4f43462175c3be81

体調管理×工賃作業の新しい形

RevelAppは、体調管理ツールと工賃作業の一体化を目指したサービス。福祉の現場では、作業と体調管理が別々の役割として扱われるのが一般的ですが、RevelAppではこれを一つにまとめ、利用者様が楽しみながら報酬を得つつ、体調を整えられるように設計しています。

この仕組みができたのも、今まで僕たちが自社施設で3年近くの実証実験をしつつ、多くの他社施設の方々と話を重ねてきたから。彼らは日々「どうすれば利用者様が就職や自己実現に向けて成長できるか」「通所が難しい方への支援をどう進めるか」を本当に真剣に考え、悩んでいらっしゃいます。その中で生まれたニーズやアイデアをベースに、RevelAppを少しずつ作り上げてきました。

RevelAppでは、ブロックチェーンゲームをプレイしながら体調管理を行います。これを支援の一環として提供することで、利用者が”仕事を楽しみながら”体調を整え、生活習慣を安定させていく。これが従来の体調管理とは一線を画すポイントです。

実際、RevelAppを長期利用することで、利用者様の体調の変化が「見える化」されていきます。このデータが蓄積されると、障害者雇用に向けた「面接資料」としても活用できるんですよね。特に就職支援が求められるB型事業所では、このようなデータを企業側に提供することで、利用者様の強みや安定性、ゲームプレイの歴史をしっかりアピールできます。

ゲーム業界と障害者雇用の架け橋に

RevelAppは多数のブロックチェーンゲーム会社と提携しています。大手から小規模な会社までさまざまな企業とつながりができており、今後このネットワークを活用して就労支援にも力を入れていく予定です。

例えば、GMOグループ様が運営する「ゲソテンバース」などの大きなプロジェクトと連携していることで、障害者雇用ゲーム会社にとっても障害者枠にて採用したい利用者様のご紹介のルートが組み上がりつつあります。フル在宅での採用は珍しくありませんし、特例子会社を通して障害者雇用を行っている大手ゲーム企業もたくさんあります。RevelAppの利用者様が在宅就労やオンラインでの雇用を目指せる道を広げるため、提携先とのリレーションをさらに深めていきます。

データを生かして、ゲーム企業との接点を

RevelAppでは、利用者の体調管理データを匿名で視覚化しています。これにより、企業が求める「安定性」や「就労適正」「得意分野」の傾向を、個人情報を守りつつも見える化できるのが特徴です。例えば、「この方はここが得意だけど、ここが苦手」「こういう天気の時に体調がすぐれなくなるんだね」という情報を匿名のグラフで提供することで、企業が採用の判断をしやすくしています。

また、こうしたデータが障害者雇用の採用面接資料として直接役立つことから、我々RevelAppサイドが企業へ能動的に人材紹介していくことも可能だと考えています。在宅就労を目指してるプレイヤー様はそれをアピールするタグかボタンなどを作っておいたりして、それを目印にして、僕たち運営はさまざまな場面でゲーム各社への接続は図れる。

Web3ゲーム業界と全国の福祉就労施設様との架け橋として暗躍できる未来が作れれば、これはすごいインパクトになると思います。

RevelAppを通して、ゲーム業界と福祉業界が交わり、そこに生まれるコミュニティが成長していく様子を見てみたい。私たちが一番やりたいのは、こうした新しい形の福祉支援です。まずは成功事例を少しずつ積み上げて、「福祉とゲーム業界の連携がもたらすインパクト」を両業界に伝えられるような活動をしていきたいと考えています。