本記事は以下の転載記事です。
https://note.com/takashikondo/n/n2a7bab59e41a
どうも、テクノロジーと福祉をつなぐ近藤貴司です。
前回は、WellsTechの運営する施設「GIF-TECH’s」とは別に運営している「WAVE3」という会社の成り立ちや経緯、今どんなことをやっているかについてお話ししました。今回は、そのWAVE3で展開している新しいサービス『RevelApp』について、立ち上がりからサービスの概要までを深掘りしてお伝えしたいと思います。
例によって今回も台本なしで一筆書き(しゃべり)スタイルでお届けします。少し長くなりそうですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
音声で楽しみたい方はこちらから
• Youtube:https://youtu.be/aPBgrvLQyJY
• stand.fm:https://stand.fm/episodes/6714a80ac42ed0640cea4a09
『RevelApp』誕生のきっかけ:ジョンさんとの会話から
このプロジェクトの始まりは、Twitter仲間だったジョンさんとの何気ない会話から生まれました。「NFTパラリンピック」や「BCGパラリンピック」みたいな企画をいつかやってみたいね、という話が最初のきっかけです。そこからジョンさんと色々と話をする中で、「彼が持つ大量のNFTやブロックチェーン資産を活用して福祉に役立てられないか?」というアイデアが浮かんだんです。

ご存知の方も多いと思いますが、ジョンさんはもともとWeb3インフルエンサーとして活躍していて、ブロックチェーンゲーム会社のマーケティングなども広く手掛けていました。彼のネットワークとリソースを活かせば、NFTやゲームを眠らせておかずに、福祉的な生産活動につなげることができるんじゃないかと考えました。そんなアイデアを2023年の半ばくらいからざっくばらんに話しているうちに「これはやらない理由がない!」と一致。具体的に動き始めました。
合弁事業への発展と仲間の合流
その後、ジョンさんから「そろそろ法人化もしようと思っている」という話をもらいました。個人事業主として活動していた彼が、YGG出身のゴショウさん&豊田ヒカルさんとともに新しい会社を立ち上げることになり、その会社とWAVE3で合弁事業を進めることが決まったんです。
このプロジェクトの責任者である豊田ヒカルさんは、ADHDとLDの当事者であり、同時にブロックチェーンゲームのプロでもあります。生き辛さを直に感じてきた彼の思い入れもあって、「ぜひ一緒にやらせてほしい!」との申し出をいただき、迷わずOK。そこから僕たちのプロジェクトは本格的に始まりました。

さらに、WellsTechで職業指導員(兼生活支援員兼サビ管兼事務兼エンジニア)をしていた加藤もこのプロジェクトに加わりました。彼女はデータ分析、エンジニアリング、AI開発などのスキルを持っており、プロジェクトとの親和性も高く、同じテンポ感で立ち上げ業務ができる貴重なメンバー。
僕を凌ぐワーカーホリックでもありますw

体調管理、自己理解の仕組みを
当初は、NFTやゲームを福祉施設に貸し出して、利用者様に工賃の一部を稼いでもらうという、シンプルな構造設計から構築をスタートしました。しかし、それでは巷によくあるeスポーツなどを展開する福祉サービスと同じ。僕らの革新性はそこではないはず。
そこで次のステップとして「体調管理や自己理解を支援するツールを組み合わせたらどうか?」というアイデアが出てきました。
このツールを活用すれば、ゲームをプレイしながら体調を記録することが「仕事」として成立し、さらに報酬が発生する仕組みが生まれます。日々の体調を継続的に記録することは誰にとっても簡単ではありませんし、なんなら僕は絶対に続かない。でも、ゲーム要素と工賃作業とを組み合わせることで、トークンエコノミー性のようなインセンティブ性が付加されて、継続しやすくなる(続ける”言い訳”を作れる)と考えました。
継続できる仕組みをデザインする
紆余曲折あり、「お仕事×体調管理ツール」という形で『RevelApp』を完成させました。利用者様は体調を記録しながら、その一環としてブロックチェーンゲームをプレイし、データを記録します。体調記録が義務ではなく「ゲーム会社からのお仕事の一部」となるんです。
これはブロックチェーンゲームのマーケティング活動の一環として、座組みが成り立っています。ゲーム会社にとってはユーザー数(DAU)の増加が非常に重要で、利用者様がゲームをプレイしてくれること自体が価値ある活動となります。そしてその報酬の一部を福祉施設の利用者様に工賃として還元する形で、小さな経済の循環を作り出しています。
また、施設側にとっては、利用者の通所日数を増やしつつ、通所率UPにもつながる効果が期待できます。
「行きたいけど足が向かない」「一度休んでしまってから戻るきっかけがない」「そもそも行ってみたい事業所が近くに無い」という方にも、ゲームを通じて少しずつ自信を取り戻し、自己肯定感を高めてもらいたいと考えています。僕らも同じですけど、趣味や好きなことは続けられるものですから、それを仕事にも組み込めばいい。仕事ってやっぱり楽しくあるべきだし、他人や他者に価値を提供できて、それが感じられる仕組みがあってこそ痺れるものだと思ってます。

新しい可能性
『RevelApp』は、「エンタメ性と経済性のバランス」を重視しています。楽しいことを仕事にすることで、継続性が生まれます。仕事に楽しさをデザインすることが、福祉の現場での支援や利用者の成長を後押しすると信じています。ただし、「ゲームをプレイしていれば稼げるんだ!」「ゲーム以外はやりたくない!」となってしまうのが人間の性なのも確かですので、そこの設計は抜かりなく施しました。詳しくはお問い合わせください。
もちろん、すべての福祉施設にこのサービスがマッチするとは初めから思ってません。理念に共感してくれる施設が全国に100~200程度あれば、まずは十分なスタートだと考えています。
まとめ
今回は、RevelAppがどのように誕生したのか、そしてどんな価値を提供するサービスなのかについてお話ししました。福祉とブロックチェーン、そして体調管理の要素を組み合わせた新しい取り組みでした。
次回は、このサービスのさらなる詳細や、今後の展開についてお話ししたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!また次回の放送でお会いしましょう。







