本記事は以下の転載記事です。
https://note.com/takashikondo/n/n7b180aedb429
おはようございます。福祉とテクノロジーをつなぐ近藤貴司です。
今日は「B型事業所は2027年報酬改定にどう備えていくべきか?」というテーマでお話ししていきます。僕らの考え方や、行政から出ている情報などを踏まえながら進めていきます。
1. はじめに
障害福祉の報酬って、3年に1回ほどのペースで大幅に見直されるのはご存じでしょうか。特に2024年には医療・介護・障害福祉の「トリプル改定」が行われて、それぞれの報酬体系がかなり変わりましたよね。次に福祉報酬が大きく動くのは2027年で、これは要チェックな年になります。
トリプル改定は約6年に1回のサイクルでやってくるため、医療・介護・障害福祉の全部が同時にズドン!と変わる可能性がある。
僕らB型事業所としては、そのタイミングに合わせてビジネスモデルや支援の体制を考え直さないといけません。そんな「2027年」に向けて、今からどんな準備をしておくべきか考えてみたいと思います。
2. 前回の改定でB型事業所はどう変わったのか?
まずは前回のトリプル改定(2024年)で起こったことと、今までの報酬改定の変遷を振り返ってみましょう。

医療・障害福祉・介護の報酬が同時に変更されたことで、B型だけでなくA型や生活介護、就労移行支援なども一斉に大幅な見直しを余儀なくされました。
B型事業所には「参加型」と「生産型」の2種類がありますよね。前回の改定では特に参加型B型を対象として「短時間利用減算」が導入されました。通所時間が4時間未満の利用者さんが多いと、報酬を3割カット(!!!)されるリスクがあるんです。
例えば月に1000万円の売上がある事業所なら、700万円になってしまうという。これは死活問題です。
行政側としては「1時間だけ来て、あっという間に帰っちゃう利用者さんばかりの営利事業所が儲かりすぎている」問題を是正したいという思惑があると言われています。

3. 2027年に起こりそうなことと短時間利用減算
いまのところ、短時間利用減算は参加型のB型が主な対象になっていますが、業界内では「2027年の改定で生産型のB型にも同じような規制が入るのでは?」と言われ始めています。
国全体の社会保障費を考えると、医療や介護を優先するのは仕方ない面もあり、そのシワ寄せが障害福祉へ来る可能性が高いからですね…
もし「長い時間通所してくれる利用者が多い施設にメリットがある」方向に一気に舵が切られたら、事業所はどうしても長時間利用を進めたくなります。会社を守って行かなければならないので、これは悔しいですが仕方ない。
だけど、例えば長年引きこもりで、最近やっと週1回1時間だけ通えるようになった方もいますよね。そういう方々への支援を薄くしてしまう(施設の支援インセンティブを無くしてしまう)と、B型事業所が担う「社会参加(復帰)への緩やかな橋渡し」という役割が失われかねない。
報酬を上げたい一方で、本来の支援が必要な方への支援を緩めないよう、事業所運営者へのインセンティブをどう確保するのか。2027年は、そこがさらに大きな課題になると考えられます。

4. 「RevelApp」が役立つ理由
ここで、僕らが提供している「RevelApp」というサービスが活きてくるのでは? と思っています。
仮に2027年に「長時間利用してくれる方が多い事業所ほど報酬を優遇する」という仕組みになった場合、利用者さんが「飽きずに長く滞在できる環境づくり」が必須になりますよね。
ずっと単純作業だけをやっていると、作業量が増せば増すほど疲れやすくなったり、モチベーションが落ちたりしがちです。
そこで、「RevelApp」が提供するゲームプレイを通したマーケティング付随業務やWeb関連のお仕事にチャレンジしてもらうと、良い気分転換にもなるし、「これならもう1時間長くやってみようかな!」という意欲を引き出すきっかけになるんです。ここの設計が、施設単騎で押し進めるのが非常に工数がかかる。
実際に、僕らが運営するB型事業所「GIF-TECH’s」では、ブロックチェーンゲームを取り入れて3年以上経ちますが、想像以上に利用者さんのモチベーションアップや、リテラシー向上につながっています。「気分が乗らないけど…ゲーム業務があるなら施設に行こうかな」や、「昨日の続きをクリアしたい!」というワクワク感が、結果的に通所時間の延長や、通所日数の増加、就労レベルへの意欲向上につながってたりする。
ただ、僕らのモットーは「体調管理、体調安定」にあるので、ゲームプレイと同時に体調管理シートの記入も含めての工賃発生としております😁

5. おわりに(3月8日のオンライン合同説明会やります)
以上のように、2027年の報酬改定では「長時間利用」がひとつのキーワードになる可能性が高いと思います。ただ、その裏には「短時間しか来られない人への支援をどう両立させるか?」という大きな課題も潜んでいるわけです。
だからこそ事業所としては、利用者さんが「もうちょっと通ってみようかな」と思えるような作業やサービスを今から用意しておきたいところ。例えば営業時間を少しずつ拡大してみたり、新しい作業を追加してみたり、「RevelApp」のような気分転換要素を取り入れてみたりなど、できることは色々ありますよね。
そこで!僕らの「RevelApp」についてもっと知りたい方向けに、3月8日(土)13:00からオンライン合同説明会をやることにしました。
(コチラからお申し込みください) 満員御礼で終了しました。話してみたい!という方はこちらより無料の個別相談をお申し込みください。
当日は「なんでこういうサービスが必要なの?」「実際の導入ってどうするの?」といった内容も詳しくお話ししますので、もしご興味あればぜひ申し込みフォームからご参加ください。
実際にご導入いただいている施設様をお招きするので、生の感想も聞けます。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
2027年に向けての準備はまだ少し先の話のように感じるかもしれませんが、いざ改定が決まってから動き出すとバタバタしてしまうはず。
今のうちに情報を仕入れて、一緒に備えていきましょう。






